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2016.09.06

お知らせ

最新の応急処置って?

もし、あなたの目の前で人が倒れたら・・・?
あなたは咄嗟に行動を起こすことが出来るでしょうか?

先日新聞で救急隊の到着までに応急処置が出来るかどうかで
救命率は格段に上がるという話を紹介している記事を読みました。

交通安全の講習や自動車免許教習所などで行われる救命講習会などで
「心臓マッサージ」や「人工呼吸」を習った人も多いかもしれませんね。

 

ガイドライン改訂に伴う応急処置の変更

2015年一般社団法人日本蘇生協議会がガイドラインを改訂し、
「自信がなかったら、まず胸を押す」ということを強調しました。
人工呼吸は「講習を受けて技術があり、やる意思がある人」の場合にお勧めだそうです。
JRC蘇生ガイドライン2015オンライン版

JRC蘇生ガイドライン2015を受けて東京消防庁でも通報時に
反応がないと判断した場合、または反応があるかどうか迷った場合は、
直ちに大声で助けを求め、119番通報とAEDの搬送を依頼すること、
心停止の判断も普段どおりの呼吸が見られない場合、又はその判断に自信が持てない場合は心停止と判断する。
と記載されるようになりました。
倒れている人を見たら(東京消防庁)

1秒でも早く「胸を押す」

心停止した全国の症例を分析すると、救命時に「胸を押すだけ」の場合と
「人工呼吸を組み合わせた」場合の救命率はあまり変わらなかったことから
人工呼吸でもたついたり、心停止の判断に時間がかかる場合には、1秒でも早く胸を押す方が良いそうです。

自動体外式除細動器(AED)は心臓がけいれんする心室細動を電気ショックで正しい動きに戻すものなので、
完全に心臓が止まっている場合には「電気ショックは必要ありません」と音声ガイドが流れます。
そういった場合にも、音声ガイドに従い救急隊の到着まで胸を押し続けることは有効だそうです。

総務省消防庁の2014年のデータでは、一般市民が心肺蘇生をしたケースは5割を超えています。
心肺蘇生を行った場合の1ヵ月後の生存率は15.4%だったのに対して、何もしなかった場合は8.4%と
勇気ある行動を起こし、応急処置を行うことで、目の前の命の倍以上が救われるという事が分かっています。

 

応急手当の方法は、さまざまな研究や検証を重ね、原則5年に1度、より良い方法へ改正されています。
新たな応急手当の方法は、それまでの方法を否定するものではありません。
「もし目の前で人が倒れて、判断に迷う場合にはまず胸を押す」という最新の応急処置、覚えておきたいですね。