AEDは簡単には借りられない?
先日とあるニュースで
「AEDは必ずしも簡単に借りられるとは限らないことが分かった」という驚きのニュースを読みました!
一般的に行われている心肺蘇生法講習では「119番通報をお願いします」
「AED(自動体外式除細動器)を持ってきてください」と指導されていますよね。
ところが実際にAED設置場所に行って、AEDの貸し出し条件を確認したところ、
必ずしも簡単に借りられるとは限らないことが分かりました。
AED講習の事前調査
救命講習を東京都内のAEDを設置していない事業所で心肺蘇生講習を行う際にの事前調査で判明しました。
とあるAED講習の事前調査では以下の2つを実施されました。
①半径100m内(約1分以内)にAEDを借りてこられる場所を調べ、リストにして受講者に配れるようにしてください。
②周囲のAED設置場所から緊急時に貸りられる時の詳細な条件を調べてきてください。
事前調査の結果は・・・?
実際に事前調査をされた場合の結果です。
(1)警察署や派出所でAEDを借りる場合:
まず、確実に借りられる場合が考えられる警察署の条件として、受講者から下記の調査報告がありました。
A:警察署や派出所に警察官が居る場合:
「基本的に警察官が同行するが、警察官は定期的に心肺蘇生法を受けていない場合も有り、
また、AEDの使用方法を知らない場合もあるので、同行しても、心肺蘇生法はしないと考えておいてください」
B:警察署や派出所に警察官が居ない場合:
「派出所内に誰も居ない場合で施錠されていない場合でも、AEDを持ち出していただいて結構ですが、
借りた人、または、関係した人が返却時する際、AEDを使った人の名前、住所、電話番号、使った場所、
内容などを書いて報告していただくことをお願いしてます」
(2)ある民間企業のロビー内のAEDの場合:
「このAEDはビル建物と敷地内で発生した心肺蘇生法が必要な事案に対応するためのもので、
基本的に敷地外には貸し出しておりません。もし、数分内の近くで起こった場合、臨機応変に
貸し出すことも可能かもしれませんが、総合防災センターの職員が同行できればの話です」
(注:上記は、AEDの周りに誰も居なかったために入り口の警備員さんにAEDの貸し出しに
ついて訪ねたところ、総合防災センターに問い合わせた結果です)
(3)某コンビニエンスストアの場合:
店員さん曰く「すいません。たぶん、使っていただいていいと思いますけど、店長に確認してきます」
しばらくして、店長が出てきて、「貸し出したことがないですが、本部からは地域貢献のために自由に
使っていただいてくださいと言われていますので、使用後に返却していただければ問題ないと思います」
身の回りのAEDの貸し出し条件を調べてみましょう
というように借り先によっても貸し出し条件が異なっており、
いざAEDを見たことがある場所に借りに行ったとしても借りられないといった状況があるかもしれません。
そういった事を避けるためにも身の回りにあるAEDの貸し出し条件を調べてみるのもいいかもしれませんね!